- ドメイン移管のキッカケ
- .jpドメインを「お名前.com」のレジストラで運用する場合の注意点
- 「お名前.com」以外のレジストラでのWhois公開代行設定
- 「お名前.com」から「value-domain」へ.JPドメインの移管手続きをする
- .jpドメインを「value-domain」で運用する場合の注意点
- 今回のドメイン移管まとめ
ドメイン移管のキッカケ
.JPドメインはWhois公開代行設定ができないルールになっていたのだが、お名前.comから「.JPドメインの公開代行設定」ができる旨のダイレクトメール(スパムメール)が届いた。
以前から.JPドメインだけ所有者の氏名が晒される状態になっているので、Whois公開代行で氏名を非公開にできるのかどうか調査した。
.jpドメインを「お名前.com」のレジストラで運用する場合の注意点
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お名前.comでも「whois公開代行設定」が可能で、.jpドメインにも適用可能なのだが、住所と連絡先だけ公開代行業者(お名前.com)に設定されて氏名はWhois情報に公開されてしまう
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.jpドメイン以外の「whois公開代行設定」であれば、氏名も含めて公開代行業者(お名前.com)の情報で公開され、登録者の氏名は公開されない
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お名前.comの「Whois公開代行設定」はドメイン登録時のみ無料で設定できるが、登録時に「Whois公開代行設定」を設定しなかったり、解除してしまうと、途中から「公開代行設定」にすると1年間あたり1078円の料金がかかる。(※ドメイン料金も別途かかる)
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「お名前.com」は新規登録の価格ばかり強調されていて2年目以降の更新料金が分かり辛い
特に.jpドメインは他社と比べて料金も割高なので、比較検討してレジストラを決めた方がいい※ 「お名前.com」の更新料金は一覧が分かりづらいので、独自にRSS情報にまとめている⇩
ドメイン更新料金|ドメイン取るならお名前.com
「お名前.com」以外のレジストラでのWhois公開代行設定
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.jpドメインでも氏名を公開せずに「Whois公開代行」を設定できるレジストラがある
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スタードメイン、エックスドメイン、バリュードメインは「whois公開代行」で氏名を公開しない設定が可能らしい
「お名前.com」から「value-domain」へ.JPドメインの移管手続きをする
サービスで利用する.jpドメインは所有者名を非公開にしたいので、「お名前.com」から「value-domain」へ.JPドメインの移管手続きをすることにした
移管先「value-domain」 にアカウントを作成する
アカウントの作成はメールアドレスだけがあれば問題ない。ドメインの登録や更新時に決済手段が必要になるが、Amazon決済が利用できるので「value-domain」へクレジットカードを登録しなくても決済は可能になる。
「value-domain」で .JPドメイン用の移管手続きを登録する
(2021/12/26までは無料で移管できたのだが、12/27から1年間の更新手数料が必須になっている)
但し、移管元の設定を変更せずに移管申請すると却下される場合がある
変更元業者に拒否される場合は変更できない
「お名前.com」からドメイン移管(転出)する場合の条件がわかりづらい。
自分の場合は3回却下されたので、承認されるための条件を下記する
※「お名前.com」の該当ドメインで以下のオプションが設定されていたら無効化する
- 「ドメイン移転ロック」
- 「Whois公開代行」
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「自動更新」
※ Whois公開代行を無効化すると住所氏名まで公開されてしまうので、早急に移管手続きを進めた方がいい
その他にも移管に失敗する条件があるので、以下の条件を満たしているか確認する
- 移行するドメインが取得後に60日以上経過している
- 有効期限が14日以上ある
- 有効期間が9年を超えていない
- 管理業者によってドメインがロックされていないか(※前述のオプションが設定されていると事業者側で移管が拒否される)
- .JPドメイン以外の場合は「AuthCode」を移管元から取得して移管先に登録する必要がある
お名前.com側で、「ドメイン移転ロック」「Whois公開代行」「自動更新」を解除
解除したことを確認してから、「value-domain」の.JPドメイン用の移管手続きを登録する
設定上の問題がなければドメイン移管先事業者(今回の例はvalue-domain)による審査が開始される。
- 移管の審査には15日程度かかる場合がある。
- 設定等に不備がなければ営業時間外でも速やかに承認される
- 移管申請中はwhois情報で個人情報が丸見えになるので注意が必要
移管元が「お名前.com」の場合、移管申請の確認メールが届く。これを見落としていると移管手続きが進まない
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お名前.comに登録したメールアドレスへ「【重要】トランスファー申請に関する確認のご連絡」という表題のメールが届いている
(※お名前.comはスパムメールを大量に配信することで悪名高い事業者なので、メールが埋没していないか注意が必要) -
メール内にドメイン移管を承認するURLが記載されているので、お名前.comへログインして「承認」をクリックする
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メールを見落としていると7日後に移管元「お名前.com」側で移管申請が却下される
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移管が完了するとvalue-domain側に設定した「移管先登録者番号」の登録者名がwhoisに公開される
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移管後にvalue-domain側で「Whois情報公開代行」を設定する
- 料金は無料で、設定手順は以下にある
WHOIS情報公開代行の設定 | バリュードメイン ユーザーガイドドメイン登録・取得代行や、レンタルサーバーなどのサービスを提供するバリュードメイン。このサイトは、ドメインやサーバーの操作・設定方法や、支払い手順などをまとめた総合マニュアルです。- 登録者名は任意の氏名を登録する必要があって、氏名は公開される
- 登録者名は氏名でなくてもドメイン名を登録すればよい(value-domainの設定ページに注釈で書かれている)
- 登録者の氏名以外(住所・電話番号等)はvalue-domainの情報が公開される
.jpドメインを「value-domain」で運用する場合の注意点
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取り扱いドメインが「お名前.com」のように豊富ではない(お名前.comだと殆ど全てのドメインを取り扱っている)
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ドメイン価格は「お名前.com」と同程度だが、異常に安いキャンペーン料金は殆どない
更新料金は「value-domain」のほうが安い場合も多い。
今回のドメイン移管まとめ
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これまでは .JPドメインで「whois公開代行設定」を設定しても、氏名だけは公開されてしまうルールになっていた
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現在の規定では、.jpドメインの「whois公開代行」の仕様はドメインレジストラに依存しており、レジストラによっては氏名を公開しなくても良い場合がある
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スタードメイン、エックスドメイン、バリュードメインの登録事業者であれば、.jpドメインでも「whois公開代行設定」で氏名を非公開にすることができる
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「Value-Domain」は他社からの移管費用も無料で、.JPドメインの公開代行設定も無料で設定ができる
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「お名前.com」も「Value-domain」もどちらもGMOグループなので、信頼性はあまり変わらない。「お名前.com」は取り扱いドメインが豊富で競合他社よりも価格が安いが営業が悪質で、「Value-domain」は取り扱いドメインが限られているが価格はお名前.comと殆ど変わらない安さで管理画面が使い易い。
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料金だけで比較するとcloudflareのドメイン更新料金が最も安価だが、cloudflareでは.JPドメインを取り扱っていない。
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.JPドメイン以外のドメイン移管の場合は所有を証明するための「AuthCode」が必要になる。
但し、.JPドメインは所有を証明するための「AuthCode」が存在しない -
実際に.jpドメインを「お名前.com」から「value-domain」へ移管して、管理者名を非公開にすることができた