ビジネスで失敗する人の10の法則
著者ドナルド・キーオは、「コカ・コーラ」を世界一のブランドに育て、巨大企業にのし上げたカリスマ経営者。
先人の成功法則は環境の要因が大きくて真似することは難しいのだけど、アンチパターンは日々の業務の参考になる。
先人の経験則の言葉は人生としての「仕事」にも参考になる。
内容もとてもよく纏まっていて、目次を見るだけでも本書が伝えたい項目に興味が惹かれる。良書だと思う。
最後まで読んで疑問が残ったこと
「10の法則」という題名に対して、「11の項目」で纏められているのは何かの意味が含まれるのだろうか…。
(最も重要な「法則1」はカウントしないということ?)
目次
法則1.リスクをとるのを止める
法則2.柔軟性をなくす
法則3.部下を遠ざける
法則4.自分は無謬だと考える
法則5.反則すれすれのところで戦う
法則6.考えるのに時間を使わない
法則7.専門家と外部コンサルタントを全面的に信頼する
法則8.官僚組織を愛する
法則9.一貫性のないメッセージを送る
法則10.将来を恐れる
法則11.仕事への熱意、人生への熱意を失う
本文の他に、序文やあとがきの著者のメッセージにも経営哲学や人柄が垣間見える。
- 本書の扉書きにあるメッセージ
「世界全体に広がるコカ・コーラ・ファミリーを、過去、現在、未来に構成する無数の男女へ本書を捧げる」
表紙やフォントに「コカ・コーラ」デザインが施されている遊び心もうれしい。